2012年03月06日
あられかごま塩か
帯の柄を作ったり、配色したりしている時、(社内で)意外に大事なのは、
呼び名。
出来上がった時はいいのですが、呼び名か愛称を付けておかないと、
帯柄は何十年と使えるモノを考えていますので、後から製作したものに
どんどんと埋もれてしまうことがあります。
上手く定着している最近のモノといえば、バームクーヘンとか。
この帯は裏地として作りましたが、評判が良いので、配色替えをしたりと
何種類も表に合わせて製作しています。
また、要望もいただいているので、紋と糸種類を変えて、
なごや帯をつくろうかな?とも考えています。
今日は話題になっていたのは、この柄。
以前からちょこちょこと織っていたモノですが、評判も良いので、
ちょっと配色で遊んでみました。
裏(上の方)を見てもらうと、表面にはあまり出てこない、
結構キツイ色を入れているのが、良く分かります。
ちなみに、この織物は横糸の色が表に出てきます。
ですので、濃い色を横に使ったので、地色は濃いグレーに見えます。
ただ、面白いのはそれだけではなく、
下から(写真に見えている)黄色系の色が透けてくれるおかげで、
とても明るい濃いグレーを作り出すことができます。
(この辺りはある程度の予想でしか、最初は作り出せません。)
さて、この柄の(社内の)呼び名。
あられか、ごま塩かと今のところ呼ばれていますが、
どちらが定着するかは、もう数カ月様子を見る必要がありそうです。
定着するのは、ごま塩がいいなぁ。