2012年04月06日
使用前、使用後になるように。。。
今、製作しているケルティックの帯のアップです。
今回の柄は、『石柱』や『碑』をモチーフにしていて、
それにならって、色目もグレー濃淡のようになっています。
不変というイメージのある石に、柄を彫ったように、
色目はくっきり明確にはならないように、
またそんなイメージが表せるように、地の部分を新しく作りました。
白い地色をグレー糸で潰し、上から白を入れる。
そうして、細かい色は作り出しています。
この柄、1000年単位前の昔の柄をモチーフにですが、
並行して、何十年を単位とする昔の柄の作り変えも行なっています。
たとえば、この柄
(他にも8柄程度あります。)
ケルティックと比べるとどうかと思いますが、
今から見て、少し前の柄です(帳面に貼った写真に年季あり。。)。
スタッフから、『この柄、考えて下さい〜。』
と依頼があって、(素直に)現在どうするか、考えています。
こういうケースでは、ほとんどの場合、
そぎ落とすことを優先に考えますので、
出来上がり予定は、最初よりはシンプルになっているはずです。
ただし、織りに関しては、やれれることを全てしていきます。
ケルト柄も単位は違いますが、相当の長い年月生き残ってきたものなので、
もう既にそぎ落とされ切った柄とこれからそぎ落して行こう、とする柄、
比較しながらすると、なにか感じられるモノがあるかもしれないと思い、
両方の資料を並べて、現在進めようと思っています。