2012年04月13日
地紋の比較。
10日ほど前に紹介していた帯の見本。
それを叩き台にして、目出しを織りました。
右も左も同じ図案の同じ設計図、同配色、素材も一緒なのですが、
柄の無い部分は、右の方が煩く感じると思います。
これは、右は、箔をあまり糸で潰さないようにして、表に見えるように。
左は、その反対で、糸で潰して僅かに照るくらいに調整しているからです。
この辺りも柄や色目に応じて、デザインしていくのが、
自分たちの大事な仕事の一つです。
もちろん、何もしなければ、『真無地』という選択肢もありますが、
上手く考えて、なにかをした方が柄の奥行きが出ますので、
自分のモノづくりの中では、好んで使っています。
少し考えているものは、わざと無地部分を使って、
そこを沈めてしまうということです。
面白くなりそうなので、これはまた別の機会で・・・。
上の左地紋を活かして、試験に近い一本目がこのように上がって来ました。
『木花/』
ほぼイメージ通りですが、変化を付けるため、僅かに
(結ぶ方以外が気づかない程度に)色をさしてもいいかもしれませんね?
その辺りは、今日にでも微調整したいと思います。
裏地はまだ付いていませんので、表と合わせて『袋帯』にした時、
また少し印象が変わりますので、最後まで気が抜けません。