となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2012年04月13日

地紋の比較。

 

10日ほど前に紹介していた帯の見本。

それを叩き台にして、目出しを織りました。

 

IMGP7107.jpg

 

右も左も同じ図案の同じ設計図、同配色、素材も一緒なのですが、

柄の無い部分は、右の方が煩く感じると思います。

 

これは、右は、箔をあまり糸で潰さないようにして、表に見えるように。

左は、その反対で、糸で潰して僅かに照るくらいに調整しているからです。

 

この辺りも柄や色目に応じて、デザインしていくのが、

自分たちの大事な仕事の一つです。

 

もちろん、何もしなければ、『真無地』という選択肢もありますが、

上手く考えて、なにかをした方が柄の奥行きが出ますので、

自分のモノづくりの中では、好んで使っています。

 

少し考えているものは、わざと無地部分を使って、

そこを沈めてしまうということです。

面白くなりそうなので、これはまた別の機会で・・・。

 

 

上の左地紋を活かして、試験に近い一本目がこのように上がって来ました。

 

IMG_4496.jpg

木花/』

 

ほぼイメージ通りですが、変化を付けるため、僅かに

(結ぶ方以外が気づかない程度に)色をさしてもいいかもしれませんね?

 

その辺りは、今日にでも微調整したいと思います。

 

裏地はまだ付いていませんので、表と合わせて『袋帯』にした時、

また少し印象が変わりますので、最後まで気が抜けません。

 

 

 

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