2012年04月25日
紗の新色で。。
久々に、『総紗縫』の登場です。
昨日、図案家さんが来られ、通りすがり、
帯をチラッと見て
『この柄、もしかして、私の描いたやつ?』。
と聞かれた帯です。
『総紗縫/新色』
見られていたのは、一番手前。
柄の生みの親でさえ、即答できないほど、アレンジした柄ですが、
総紗縫の場合、配色の具合で随分と印象が変わり、
柄によっては『新柄?』と思ってしまいます。
現在、総紗縫は柄数で400はありますが、
たとえば、紋を作らず、1つずつ配色を変えるだけでも、
大幅に種類が増えます。
自分では紋作りが好きなので、よっぽどの時にしか同柄別配色を
作りませんが(たとえば南蛮七宝、渦や水仙など)、モノづくり新人には、
この『配色替えのモノづくり』は、とても大事な場になっています。
今ある配色を変えるだけ・・・。
例えば、地の色を白⇒黒、と言っても、色を入れるだけ、
というようには行きません。
簡単そうに見えて、実はとても奥行きがあって難しい、
ある意味、手軽に味わえる、モノづくりの苦しみです。。。
もう少しで、『モノづくりしてみるか?』という時期、
モノづくり新人が登場する頃なので、頑張って欲しいです。
ちなみに、図案家さんも自分が関わったモノが形になると、
とても嬉しい顔をされて、しばらくその当時の状況を思いだしながら、
柄について語ってもらえます。