2012年06月19日
しぼしぼの象。
お会いすること少ない。
『象の帯が欲しい』という人に連続してお会いしてしまいましたので、
それをキッカケに、自分の中のやろうかな?という気持ちと、
一緒に製作している帯です。
最初はガネーシャみたいなインドっぽいものを思い浮かべて、
図案を作ろうか、とやっていたのですが、何を作っても、
しっくりと来ないので(どんな着物にも合いそうにない・・・)、
以前からあった図案から、今、余計だと思うモノを
徹底的に引いて引いて、シンプルにしてみました。
『しぼしぼ/行進』
何も残さないつもりで、シンプルにしたつもりでしたが、
織り上がってみると、それでも充分に大事なものが残っているので、
この図案を描かれた方の力を、とても感じることができました。
この作業は年間何回もしない作業ですが、ちょうど図案を描いていく、
工程を反対にしていくようなモノなので、意外なほど気を配る作業です。
織り上がりのイメージはありますので、
この帯に関してはもうまもなく完成となります。