2012年06月25日
白い帯を考えています。
この帯を帯だけで見た時は、そんな風に感じなかったことですが、
着物と小物とを一緒にコーディネートしたとき、
しばらく白にハマっていよう、と思いました。
この帯は白地の紗の上に、
さらに、それよりも白く見える『白色』で花を織り込んでいます。
おそらく地色の『白』も、ほかの帯の中に入れると、
おそらく白色と言われそうな色目です。
ただ、この地は紗で織られていているので、
透けて、他の色を映してしまいます。
帯芯が透けて見え、影も入っているようです。
そうすると、白く見えなくなってしまいます。
『上品綟』
大体、帯の白色というのは、他の色よりも白いから『白』です。
この帯のように普通の『白』よりも、さらに白い『白色』というのは、
今までありそうで無かったように思います。
帯は経糸と横糸で出来ているので、横糸でどれだけ白い糸を
織ったとしても、経の色が白くない限り、影響を受けます。
そのせいか、僅かに青い、黄色い、くすんでいる、となります。
ですので、基本的に経糸も、白。
当面、今からのモノづくりは、そこから考え始めたいと思います。
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