2012年09月25日
少ない糸数で、緻密に。
今、紹巴織で新しいシリーズを製作しています。
その道をちょっと逸れて、寄り道して目出しだけを織ったのが、
この『Celtic(ケルティック)』シリーズの帯(になる予定)。
『Celtic/世界樹』
元々のモチーフは世界樹。
あまり余分なものを足さず、かなり少ない糸数を最大限、
使い切った、色数はシンプルだけれども、『意匠図』の部分で、
こねくり回して、作りました。
本来、3本の糸を入れるところに、3本の糸を2つに割って(設計の段階で)、
6本にして、それぞれに色を持たせて(僅かに変化させる)、
重さ薄さは変わらずに色をぼかしています。
図案、意匠図、配色の段階、それぞれが今までとは違う手法で作っているので、
時間は掛かりますが、シンプルかつ重厚な緻密さを持ったものができます。
特に、立てると(結ぶと)さらに面白さが出てくる(はず)。
まだ、この帯は完成していませんが、この技法を活かして、
上にシンプルなちょっと哀愁ただよう柄を乗せてみようかな?
と、絵を作成中です。
折角の夢二シリーズがありますので、それをモチーフにして、
何かできそうなのですが・・・