となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2012年10月18日

シボをコントロール。

 

社内スタッフから依頼がありましたので、

御召緯を使ったモノづくりで、新しいものを試みています。

 

 

以前も書きましたが、この織物は①まず御召緯で帯幅よりも、

広く織り上げます。

お湯に付けて、糸が縮むのを利用して、

シボ(皺のような地紋)を入れて行きます(その後、帯幅に広げます。)

 

※この緯糸は、今ではとても少なくなって、このようなやり方で、

シボを付けるところも、少ないです。現在はフィルムを織り込んで、

熱をかけ縮めるというやり方が多いようです。

 

L1001453.jpg

『きりこ』

 

お湯に付けて縮む糸を完璧にコントロールするというのは、

とても難しく、なかなか思い通りには行きません。

この織物を最初織った頃も、その通りで帯にはなりませんし、紙をクシャクシャに

丸めた感じなっていました(それはそれで面白かったですが。。)。

 

しばらく、しぼしぼROCOCOなど、新しい柄を作る度に、

紋を使って新しい縮め方を作っては帯にしてきました。

 

今回も糸との格闘ですが、目出しを見ていると、

ちゃんと個性が出ていますので、上手く行ったかな?と思っています。

 

 

 

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