2012年10月18日
シボをコントロール。
社内スタッフから依頼がありましたので、
御召緯を使ったモノづくりで、新しいものを試みています。
以前も書きましたが、この織物は①まず御召緯で帯幅よりも、
広く織り上げます。
②お湯に付けて、糸が縮むのを利用して、
シボ(皺のような地紋)を入れて行きます(その後、帯幅に広げます。)
※この緯糸は、今ではとても少なくなって、このようなやり方で、
シボを付けるところも、少ないです。現在はフィルムを織り込んで、
熱をかけ縮めるというやり方が多いようです。
『きりこ』
お湯に付けて縮む糸を完璧にコントロールするというのは、
とても難しく、なかなか思い通りには行きません。
この織物を最初織った頃も、その通りで帯にはなりませんし、紙をクシャクシャに
丸めた感じなっていました(それはそれで面白かったですが。。)。
紋を使って新しい縮め方を作っては帯にしてきました。
今回も糸との格闘ですが、目出しを見ていると、
ちゃんと個性が出ていますので、上手く行ったかな?と思っています。