2012年10月23日
しみこみ
ずっと作りたかったけれども、躊躇していた『南蛮七宝小袋』です。
織り自体は紹巴織で織っていますが、
『しみこみ』というちょっとした技を使って、
柄自体を安定させないように、織っています。
ですので、少し織りの色々との間に滲みが出て、
色が何色とも言えない良い感じにぼけています。
実物で見た方が判りやすいと思いますが、
写真でも色が滲んで泣いたように見えると思います。
唐紙の奥行きの深さには届きませんが、
今までの織物とも少し違った表現方法です。
実験含め、様々な色目を織ってみました。
『南蛮七宝小袋』
色目の組み合わせ方には随分悩まされました。
ただ、この織り方は織と言えども、糸のロットや織った時の状況に
よって、色目が大きく左右されるので、同じようには織るのは難しいです。
ですので、本仕立まで終わって、現品を確認してもらったものを
納品しようと思います。
評判が良ければ、少しずつ色を変えながら、織っていきたいと思います。
通常織物には、紋で織る限りある程度の制限はありますが、
この辺りは楽しみにながら、いろんな色を作って織りたいと思います。
小袋なので、簡単に結べますし、南蛮七宝に興味のある方はぜひ。
当面は無くなり次第終了です。。
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