2012年12月25日
和紙地紋 その2
今回は、モノづくりしている際の試行錯誤を文字にしてみましたので、
ちょっとヤヤコシイかもしてません。
少し修正を加えながら、新柄です。
『作楽/宵待草』
まず、織り部分ですが、
底の地紋である和紙地紋は糸の綴じを変えていますので、
目で見ても(手で触っても)、立体感を少し付けています。
反対に、8つの光が出ている星部分ですが、ここはシンプルに糸を完全に
綴じて、真っ平らにしました。
おそらく帯全般に多い、地が名前の通り一番低く、
柄の部分は盛り上がっている(イメージは唐織)とは、
反対の紋の作り方をしています。
そこから今回は、その一番平らな部分(星柄)に、
この帯中では一番目立つ色目の『黒』を入れました。
(要するにボリュームが無い所が一番めだつ色目。)
また、もう一つ、その『黒』も浮かないように地の部分に、
同じ黒を混ぜてしまっていて、浮きながらも統一感を作ろうとしています。
(不思議な浮遊感を作りたいと思っています。)
ただし、今のところ、上の写真配色ではイメージよりも僅かに浮いて見えるので、
現在は色の構成をもう少し似せて、全体を沈ませようと思っています。
ということをこの帯では行なっていました。
他にも、図案の段階では柄のサイズや配置決めにも、試行錯誤していますし、
何が正解か?というのは無いので、なんとも言えませんが、
まずはやってみる。
新入社員にも言っている言葉が、このモノづくりには、
いつまで経っても重要です。
年が明けるまでに、新しく製作している図案等に掛かって行かないと、
また一からでは、モノづくりがリセットされてしまうので、
ゆっくりと急ぎながら、進めています。
まだまだ、今週もバタバタしています。
タグ: 作楽