2013年01月10日
さらにしぼ織りも。
表はもちろん裏にも相当時間の掛かった『しぼ織り/こうけち』が
上がって来ました。御召緯を使い、広巾で織ってお湯の力で縮めるという
昔ながらの方法で製作しています。
同じ一種類の地紋で行えば、問題はないと思いますが、新しい柄を作るたびに
新しい地紋をおこすので、毎回新しい新鮮な感覚(ポジティブシンキング)で、
縮み方を研究しています(縮み方が違うので、かなり大変)。
昨日と同じく異様なほど時間が掛かった帯がこの帯。
『こうけち/しぼ織り』
シンプルな柄です。
個人的に、
紋を作る際には、お月さんが同士が引っ掛かった感じをイメージしていますが、
元々の図案は、社内にある昔の図案にかなりのアレンジを加えたものです。
また、タレの部分を無地にしようと思っていましたが、
煩くない程度に、愛嬌で、ちょこっと星系を入れておきました。
仕立て上がると、とても可愛さもあり、静かで落ち着きのある帯になったので、
個人的には、とても満足しています。
ちなみに、『作楽』は入れていませんが、隠れ作楽です。