2013年01月28日
無地。
今現在、可能性を感じて取り組んでいるのが、
この無地。
『宵待草無地/作楽』
砂嵐のように見えますが、和紙に染色したモノを紋に映した無地柄です。
織りは紹巴で、ワザと経てと横糸のバランスを崩して織っていますので、
表面は通常のものよりも、凹凸があります。
普通の紹巴でさえ、4Cm弱を織り進むのに、何百と杼を通しますが、
この織物は、同じだけ通して、さらに複雑な糸使いをしていますので、
織り・配色含め、時間がかかり、あまり織り上がってきません。
無地というと、このままでも良いのですが、柄を載せる場合には、
この無地が土台にもなりますので、入念にチェックをしていきます。
現在進行中が、無地の地に通る糸を、『黒』にして、お太鼓柄で
強烈にインパクのあるものを。
と思っています。
今ちょうど製作中なので、ここではイメージだけの話ですが、
お太鼓の中心にある柄本体の色自体は、配色OKなのですが、
底の地部分の配色がまだ決まりきれていません。
建物はすべて出来たのに、基礎がまだ。。。
そんな不思議な進行でモノづくりが進んでいますので、
帯自体も出来上がったら、変わった存在感を放つと思います。
今日は、無地なので、絵的にはシンプルですが、
自分のイメージの中では、カラフルな柄が無地の上に乗っています。