となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > > 無地。

2013年01月28日

無地。

 

今現在、可能性を感じて取り組んでいるのが、

この無地。

 

L1230001.jpg

『宵待草無地/作楽』

 

砂嵐のように見えますが、和紙に染色したモノを紋に映した無地柄です。

 

織りは紹巴で、ワザと経てと横糸のバランスを崩して織っていますので、

表面は通常のものよりも、凹凸があります。

 

普通の紹巴でさえ、4Cm弱を織り進むのに、何百と杼を通しますが、

この織物は、同じだけ通して、さらに複雑な糸使いをしていますので、

織り・配色含め、時間がかかり、あまり織り上がってきません。

 

無地というと、このままでも良いのですが、柄を載せる場合には、

この無地が土台にもなりますので、入念にチェックをしていきます。

 

L1230002.jpg

 

現在進行中が、無地の地に通る糸を、『黒』にして、お太鼓柄で

強烈にインパクのあるものを。

と思っています。

 

今ちょうど製作中なので、ここではイメージだけの話ですが、

お太鼓の中心にある柄本体の色自体は、配色OKなのですが、

底の地部分の配色がまだ決まりきれていません。

 

建物はすべて出来たのに、基礎がまだ。。。

そんな不思議な進行でモノづくりが進んでいますので、

帯自体も出来上がったら、変わった存在感を放つと思います。

 

今日は、無地なので、絵的にはシンプルですが、

自分のイメージの中では、カラフルな柄が無地の上に乗っています。

 

 

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