となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2013年04月09日

ふよう/作楽

 

作楽シリーズに一つ。

宵待草』というのがあります。

L1230002.jpg

『宵待草地紋』

 

その地の部分に金糸銀糸を通して織りました。

以前紹介した『もくれん』と同じですが、

それから、さらに細かくして、金銀糸を入れています。

 

IMGP0082-2.jpg

作楽/ふよう草花』

 

最近、『それでなにをしているのか?』と聞かれることもありますが、

自分で作る帯に金糸を入れることを考えています。

 

今まで作るものは、ほとんど絹糸のみでした(糸々(いといと)と言います。)。

絹と違うものを入れると、糸と馴染まない何かがあります。

紬でも、ベースとなる糸とは太さも違うし、撚りもことなるので、

多少の馴染ま無さがあって良いですが、紬糸も絹なので、親戚みたいなもの。

最後は、自然に収まります。

 

そこを昔の光らせる目的では無い部分で使いたいなぁ。

と思っています。

 

IMGP0086-3.jpg

 

分かりにくいですが、経に織り目が出て

金糸や銀箔を取り込んで沈めているので、糸を使った時との違いが出ています。

 

面白い仕上がりになっているので、実物を見ていただきたいですね〜。

 

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