2013年11月20日
取捨選択してみました。
少し前に作っていた『総紗縫・黒』の新しい紋。
予想とはちょっと違った配色になりましたが、もう少し上の色を白くして、
微修正すれば、ほぼ完成です。
他の織物から総紗縫へ移行した柄なので、図案を作らなくて良いといえば
そうなんですが、元々あった柄から、大幅に取捨選択を行う工程はかなり
大変です。
楽に織れるようにと、簡単に柄や色を省いてしまえば、その柄にとって要素の
部分が無くなって、全く気の抜けた様な柄になってしまうこともありますし、
手を入れず、元の柄を残してしまえば、その柄を作る意味は薄くなるし。。
元柄の要素をじっくりと考え、それを活かせるようにしながらも
自分のモノづくりの色も出す、そんなバランスの上でのモノづくりです。
配色が完全には終わっていないので、偉そうなことは言えませんが、
今のところ、順調に上手く行っていると思う、帯柄です。
最近個人的にはこの『黒』箔を使ったものばかり使ったモノづくりが多いですが、
通常の総紗縫よりも一色少ない色。黒の箔に潰されてしまうので、使える色も
少ない。等々制限は結構ありますが、その中でできる事を考えていると、反対に
様々なアイデアも出てきますので、これはこれで楽しいもんですね。