2014年01月21日
『しーぎ』南蛮七宝/大島紬。
予定であれば、取り掛かるだけでも随分と先になるはず(夏予定)だった、
モノづくりが、『しーぎ』という染糸の調子を見るためにも、ということで、
他の仕事を全てすっ飛ばして、こちらから進めて頂いています。
(本当に本当に有難いです)。
ちなみに、『しーぎ』完成形の一色はこんな色です。
纏まると温かな色味、一本ずつだと静かな色になったと思います。
この元の素材を探すのに、奄美の山奥に入っていて、色々なこともありましたが、
職人さんの大きな大きな助けを頂いて、ここまでは順調すぎるくらい上手くいきました。
(染めはじめから、振り返ると約4ヶ月ほどです。)
ここからは織りの工程です。
柄はもちろん南蛮七宝。
まだ織り出したばかり、なので柄部分は僅かです。
ここまで来ると、あとは上がってくるのを待つのみです。
今からとても楽しみです。
以前に織った『泥と白大島紬』は、原材料がありませんので、今後は織れません。
この『しーぎ』染の大島に関しても、糸の染めの量、その他の原材料からしても、
数反織って、終わりの商品になると思います。
とても贅沢で、常に頭のどこかに残っていたモノづくりでしたので、
これでやっと、ちょっとホッとできそうです。
『意匠図と絣糸』
自分の誕生日に、この着物の途中報告ができて良かったです。