2014年02月01日
棚卸し
今日の京都本社は棚卸しです。
社内モノづくり部門は臨時に休業日に。
社内業務を止めて、帯や着物、小物を一斉にチェックしていきます。
この日記でも何回か取り上げましたが、年に2回行って、その間社内は
ひっくり返った状態になります。
やる仕事としては、一本ずつ商品の数を数えて、台帳に記してあるモノと照らし合わす。
というものですが、経理部門以外のスタッフ、特に営業等は、面白い帯を探します。
たとえば、最初の一本に織ったもので、それ以降は配色の全く違ってしまったものや、
織物自体がレアで、『帯シリーズ』になるほど続けれなかったもの。いわゆるお蔵入り。
そういうものを意識して探し、もし見つけるとテンションは相当上がります。
ある程度時間が経ってから、(客観的になってから)そういったものを見ると、
次のモノづくりのヒントがありますし、僅かの手直しのみで物凄く面白いものができそう、
になることも多いので、この棚卸しの時間をただ漫然と過ごすのは、非常に勿体無いです。
そんな今日の業務を終えれば、気分一新で次の期に入っていきます。
さてさて、この棚卸し、もちろん帯以外にも図案も一緒に総チェックしていきます。
今回の棚卸しの収穫は、その図案庫の中にずっと眠っていた数柄です。
それが作られた時代、ほとんどの帯は、花鳥風月で、色数も最大限使ったものばかり、
でしたが、見つけたの数柄だけは、色数3〜4色、他とは柄取りも大きく違ったもの。
おそらくその時に作っていたら、物凄く浮いたであろう、という図案がありましたので、
何ヶ月か掛けて手直しして、帯の形にしたいと思います。たぶん、しぼ織り?
そんなことで、今日は写真がありませんが、新しい期もどうぞよろしくお願い致します。