となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2014年06月09日

来年かなぁというモノづくり。

 

 

梅雨の雨のお陰で少し涼しくなった京都です。

暑い時にそのままの感情で夏物を作ってしまうと、あまり練られたモノができず
(ならず)、単純なモノづくりになってしまうような気がしてしまいます。

ちょっと涼しくなったこの梅雨の時期に夏物を作るのは、
もしくは考えるのは意外に重要です(もちろん個人的には、です。)。

 

どっちにしても、来年用なのでじっくり作り込んでいきたいと思います。

 

夏物というと、となみ織物では、大きく分けて、上品綟と総紗縫があります。
今年は総紗縫の『黒』を作りました。

 

この黒も普通の総紗縫よりも面倒くさいといえば、
面倒くさいことを紋の段階で行っていて、それが他の総紗縫との違いになっています。
だれでも考えつきそうだけれども、わざわざやらないモノづくり。

 

同じような考え方を導入して、上品綟で出来ないかな。と思っています。

まだ、漠然としたアイデアが漂っているような状態ですが、上手くいきそうな。
そんな気も今からしています。

 

L1780268.png

 

現状の上品綟。総紗縫よりも紋口は少ないですが、その代わりにボリューム感を
持たせた表現ができるので、総紗縫は総紗縫。上品綟は上品綟。そんな住み分けです。

 

まずは写真に写っている地紋から当たっていく、ところから初めて、
時間は掛かりますが、『おっ作楽っぽい』みたいなものが出来ればと思います。

 

また、報告します!

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