2014年07月04日
来年用の夏帯
少し久々に南蛮七宝文様のモノづくりを。
今年も夏物が注目されることが多いように感じましたので、南蛮七宝でも来年に向けて、
試験を繰り返しています。
今のところは総紗縫だけですので、もう一つの夏織物の柱、『上品綟』です。
上品は、総紗縫よりも織にボリューム感を付けれるのが特長です。
その分、少し織りは粗くなってしまいますが、それも総紗縫との対比で特徴立っています。
その上品を使ってモノづくりをすると、南蛮七宝と言うのは、メリハリを付け難い柄でも
ありますので、その辺りの柄と織組織との調整を付けつつのモノづくりです。
今のところ、数度試験織を取っていますが、そろそろ一本織っても良いかな?
織らないと、これ以上は詰めようがないかな?という辺りまで進みました。
それがこれです。
シンプルなので、悩みどころが少なく、早く進みそうですが、
それが余計に難しいかったです。
糸の合わせ方一つ取っても簡単に進みますが、ある程度進んだ所、例えば試験を取った段階で、
色味が違ったりすると、それ以上こねくり回しても、大して状況が変わらないので、ほぼ一から、
スタートとなってしまいます。
このままの色でも悪くはありませんが、もう僅かに(それが難しいんですが・・・)深みを付けて、
一本の袋帯にしたいと思います。
来年なので、、、と思っているうちに、こういうモノづくりは、あっという間の時間ですし、
出来る限り今月中には形になるよう、鋭利製作中です。