2014年08月04日
あお色−1
自分の中では南蛮七宝の青い光悦蝶から始まり、ブルーを使った様々な帯を作ってきました。
いつの間にか、『となみブルー』と言われたりするようになり、となみスタッフの中にも、
『自分のブルー』を持ってモノづくりするのもいます。
その流れで今製作しようと思っているのが、『碧』というシリーズです。
『碧』という字は、『あお』とも『みどり』とも読むことのできる不思議な字で、
様々な意味もありますが、その中から、『青く澄んだ石の色』というイメージを持って、
製作したいと思います。
白の中ではもちろん、黒や濃い色、濁った中に入っても澄んだ『あお』色をテーマに
モノづくりする括りにしたいと思っています。
その最初の一柄目は数柄作った中から、一つこの柄を選びました。
『作楽/碧1(紹巴織)』
地の白以外は全て青を入れていて、単色でその色を使うのと、2色3色重ねてその深さを、
白と重ねて、透明感を作ろうと意図しました。
まだ、丸巻きですので、裏糸の渡りが見えていますが、帯地表面に出ている色とは、
少し趣きが異なっていると思います。
まだ始まったばかりですが、こちらもワクワクしたモノづくりになりそうです。