2014年10月23日
久々に完成品を。。
最近帯をアップする際、ここでは製作途中のモノばかりでしたので、
一番最近完成した『BOTANICA』シリーズの帯を紹介します。
『BOTANICA』
図案はありましたが、それよりも紋を作る際に気をつけたのは、色を重ねること。
紹巴織が得意とする、『染み込み』『ミックス』という技法を最大限に利用して
(そういう設計で)とことん糸の生の色が出ないように、しています。
実物を見てもらうのが一番ですが、最近の中間色を多用する配色からしても、中間色同士を
重ね重ね色を置いているので、どの色一色とっても、なかなか『何色』と言えない帯です。
さらに、というか最近自分のモノづくりの中でよくする、無地部分にも単なる無地ではなく、
ベージュに白にもう一色グレーを足して、三色で無地一色に見えるように作りましたので、
多分、着物と合わされるときには、吸い付くように着物の色を拾ってくれると思います。
これらの色は先日奄美に行った時、曇り空に色味がボヤかされながら、下から力強く
でてきた色が自分の頭の中にイメージとして残っていましたので、それをベースに
配色されています。
もちろん、織りの袋帯です。