2014年11月13日
色の深みを織組織でつけてみました。
この頃(お盆)に製作していたものが上がり始めました。
→http://www.kyo-tonami.com/godaime/2014/08/post-1998.html
一つは、この柄。
『作楽/しぼ織』
少し前に、紹巴織で織っていた『青』が頭に残っていましたので、
その色をベースに色が生きそうな柄付けに、しぼ織りという織り組織を変えてみました。
紹巴で織った時は、月がモチーフの柄で、自分の中では夜空の色を作ったつもりでしたが、
柄の空気感からか、透明感のある色の表現を沢山の方から、頂きました。
たとえば、
明け方になり始めた頃の青、とか、
宝の方の石の青とか、
月の明るい時の夜の海の色、
こんな感じで、いくつかはメモさせてもらっています。
しぼ織は、御召緯を使い広巾で織ってからお湯に付け縮めるという過程がありますので、
どうしても配色した色そのものとは、異なってきます。その辺りも考えつつ、作るのですが、
このモノづくりでしたかったのは、この色を使いつつ、しぼのメリハリによって、
『青』の濃淡ができる。ということです。
『タレ無地部分』
しぼが隆起していますが、この一番山の部分と谷の部分とでは、光や見る角度によって、
濃淡は変わりますし、また着物や小物、合わせる色によっても、おそらく変化してくれる
と思います。
その時、またこの帯を見た方がどんな色をイメージして下さるのか、
とっても楽しみです。
特にタレ無地部分は、とても良さそうな色に。。。