2015年02月02日
最近の小物作り事情(となみと仙福屋)
最近の小物作りはケルティック(Celtic)の存在感が強いです。
依頼があってできた新しいバッグ(名前の由来が面白いです。)のプロトタイプに使われた帯地。
新しい織組織を作った時、最初にベースとして(無地の代わり)の紋。
先日紹介した自分のバッグ、
よく取られる(盗まれるわけではないですよ)お財布。
ペンケースに、手帳入れているブックカバー等々。
この柄に関しては、今のところもしかして帯や着物よりも小物の方が人気なのかもしれません。
基本的に、となみは帯地製作メーカーで、複雑な気持ちもありますが(笑)・・・
今のところ、このケルティック文様は、紹巴織中心で織っていて、どちらかというと、
小物にし易い帯地です。それでも、(下記にも書きましたが)モノによってはならないものもあります。
不向きなモノのは、小物にするために生まれて来たのではないから、仕方がないのですが、
(おそらく一番加工しやすいのは総紗縫)お客さんから、『この帯地でバッグとか草履できませんか?』
と話を聞くと、やはり残念で、なんとかしたくなります。
帯の宿命でもある、裏の渡り糸、帯幅、色数、耐久性、紋丈、緻密さの限界と。
他の生地や素材を使えば、だいたいのことは解決できますが、どうしても帯を使わないと出な色、
質感があります。それを帯だけで止めておくのは勿体無いと、『帯』じゃない帯のモノづくりだと
思ってやっています。
この辺りも帯を作るときに回りには回って、
バッグにも使える帯地??という様な具体的な形にはならないと思いますが、
かならず役に立つと思います。
自分の好きなモノばかりを製作していますので、ホントに幸せなことですね〜。