2015年02月08日
真綿草履の見学。
先日、真綿草履を製作して頂いている職人さんの所へ行きました。
年に数回お邪魔していて、今回は初見学のスタッフ2名と一緒です。
草履も、帯と同じく様々な工程が積み重なり(キルクの木から始まり・・・)、
最後工房でその総仕上げとしての製作となります。
熟練の技が全く無駄のない動き静かな動きで一つの草履を製作していくのは、
非常に『シンプル』に見えます。スタッフからも本当に無駄が無いですね・・・。
と、結局1時間近く見入っていました。
何十年と草履に魂込めて、一足ずつ製作されています。
この職人さんの工房は、『真綿草履』を製作した一番最初の場所です。
しばらくここにいると、技術の確かさは目で見て分かり、履くと実感できます。
あまり沢山を話される方ではありませんが、お話を伺っていると、
時々『真綿を入れた柔らかな形、履きやすさは、真似できひんやろな。』と言われます。
自分たちの製作するモノに対する、驕りじゃない、誇りも十二分に感じます。
そんな職人さんが作るものを仙福屋で扱わせて頂けるのは、本当に有り難いです。
『仙福屋の真綿草履/こっぽり』
ここからは余談ですが、
うちの総紗縫も仕組みがわかっても、真似やコピーが非常にし難い織物ですので、
こういうモノは作り手として本当に強みだと、改めて気付かされました。
当たり前の様に毎日見ていることは、何かキッカケが気付きませんね。