2015年02月11日
バッグの製作をしていく。
先日、南蛮七宝文様の帯で製作したバッグをUPしたところ、
『美しい』とのご意見を数多く頂けました。
→Facebook上でUPした記事へ
ありがとうございます。
むかしから『着物』というと、草履バッグセットが付き物となり、
自然、当たり前の様にありました。形も大体同じようなものが多いので、
今回のバッグの様に、バッグ単品を見て、『美しい』と言われたのは、やっとここまで出来たと、
一区切り、作っていて良かったと思いました。
着物の定番バッグといえば、この形となりますが、仙福屋で製作しているモノは、
元々の利休バッグから数年改善を加えて、随分変化しました。単品で見ると、そう思いませんが、
比較すると、形のバランス、手の長さ、また、縫製も耐久性を考え、洋バッグをベースにしました。
そんな自信作になっています。
帯を作る際は、帯の中の調和で配色を考え製作していきますが、バッグとなると、
完成している帯の中に色を足す、小物の帯締めや帯揚げに近い感覚で、配色をします。
最初は、革やダックジュエルの色見本や切れ端では、全体のイメージが難しく、
出来上がりも、帯を使ったバッグとしかなりませんでした。
(そこに帯地を入れる必要性がない、という感じです。)
それはそれで、当初の目的としては問題ありませんが、作りたいのはそうではなく、
『着物』という冠を外しても、一つのバッグとして見れるもの、そういったモノを作りたいです。
帯の作り手として、その帯を裁断して一つのモノを作るには、付き物としてのモノではなくて、
一つの独立したものになるように作っていかないと、帯に申し訳が無いと思います。
帯づくりもそうですが、帯地を使うモノ全てを大切にして、進めていきたいですね。