2015年02月20日
類似品について。やらなくてはいけない仕事。
久々に書きますし、今後定期的にも書きたいと思います。
類似品と疑われる商品の報告が、最近特に多いです。
類似品や偽物等の対策として、となみ織物ではこの様に対応しています。
まず、証紙。機屋の番号とともに品質表示が行われています。
その次に、POS札。となみ織物独自のPOSを発行し、製織者や配色、柄等を調べることができます。
最後に、帯のタレ部分にある織り込み。となみ帯の他商品ネームが織り込まれています。
(これに関しては、一部敢えて織り込んでいないのもあります。ただし、超が付くほどの特殊品)
今から10数年もしくは20年ほど昔に、うちの帯の柄やネームの織り込み、配色も、
そのままコピーされてしまい、警察と新聞沙汰になったこともあります。
なぜわかったのか?というのは、後日談で。。。
ホームページやSNS等で注意喚起して、そういった悪質なコピーは減ったのかもしれませんが、
単純な証紙貼替え等で偽ることはまだまだあるようです。他社帯には『となみ帯』に当たるネームを
織り込んでいるメーカーはほとんど無いため、初めて帯を買う方などは証紙だけを信じて、
騙される恐れがあります。
先日あったのは、全く関係のない帯を『となみ織物』の箱に入れて販売といったものでした。
お客様からメールが来て、『となみさんのですよね?』と言われましたが、全く違いましたので、
その様に返事をしたところ、反対に、『メーカーとして偽物防止をシッカリして下さい。』
と叱責されました。
ホームページやブログ、フェイスブック等で周知しているつもりですが、
まだまだ努力不足だった様です。
正直、箱だけ入れ替えて、それだけを信じてしまわれた場合の対策。
メーカーとして、できることは非常に難しいですが、そういう事例を含めて注意喚起していく、
それを続けていきたいです。
他にも、証紙も織り込みも全くないのに『となみの帯です』と言われて買われた例も
ありました。これにもどのように対応するのか?難しい問題です。
また、オークション等でも明らかに他社なのに(他社証紙の写真あり)、うちの商品名を入れて
いるところも見受けられるので、1つずつ注意、警告していく。
他に、これもWeb上の話ですが、『産地直接買い付け等』の記載をして安さアピールをする。
となみ織物ではそういった業者さんは、一軒も直接の取引はありません。
あるお客様からは有名税やし。とも言われました。
こういうことを定期的に発信する、やるべき仕事ではありますが、
本来そういう悪質な業者がいなければしなくて良い仕事です。
後向きの仕事をやらなくて良い様にしていきたいです。