2015年03月03日
桃の節句。
3月3日は桃の節句。
桃をモチーフにした帯は社内でも少なく、図案で数柄のみです。
(思い当たっただけですので、来年はもう少し調べてみます。)
桃の節句も桃太郎の話と関係があり、鬼(邪)を払う。
だからお供は鬼門(北東)の反対方向、申、酉、戌を連れて行った。
古代中国でも仙人の果物、仙果だったり、孫悟空が食べ散らかしていたのが、桃だったり、
とモノづくりのベースとなりそうな題材は(熟れていないものの)一杯あります。
おそらくモノづくりをしていないと、
『桃の花』を『桃』として意識することも少なかったと思います。
ほわっとした色を作るために、染めも含めて、ゆっくり考えたいな。
と桃を見ていました。。
さてさて、今日は年間通じてずっと人気のある、仙福屋の御召。
新色が上がってきました。
『仙福屋の御召』
この織組織は打ち込みを入れてシャリ感を作りつつ、生地を立てると透けるほどの
薄さを持った生地です。
そのため生地としては、真夏以外の袷・単衣時期を仕立てによって対応できるため、
同じ織り方で春は春らしい色、単衣は涼しげ、秋はシックに、冬は暖かみのある色で
配色を行います。
今回は(桃色はありませんが)真冬に想像した春から、単衣時期をイメージした色目です。
どんな色、柄の帯を合わせて頂けるのか、楽しみです!