2015年03月06日
リメイクをリメイクし、配色替えしました。
モチーフ自体が好きで、大きさ、色、織組織、素材を変えながら
最後まで柄を使い切ろう。
そんな柄の黒地バージョンが上がってきました。
『作楽/紹巴紬』
好きな図案の帯ですので、それぞれのバージョンに全部に思い入れがあります。
(どれが一番好きか?と聞かれても、多分、全部と答えてしまいそうです。。)
一番最初は・・・。
(ちょっと分かりにくいです。一番左です。)
これがサイズ、配色、織組織が変わり、こうなります。
もう一つあって、その後に冒頭のバージョンです。
この3つ並べると『あー、確かに同じ柄』となりますが、
配色を変えるだけで、雰囲気はごろっと変わり気付かれないことが多いです。
サイズまで変えてしまうと、さらにです。
普通はこれも新柄だと言ってしまえば良いのですが、
こうばらしてしまうと、『手抜きだ!』と言われそうです(笑)。
一応書いておくと、帯の場合サイズも織組織を作るとなると、
ほぼ一から作るのと同じ手間が掛かってしまいます。
図案を作り、紋意匠図を作り、新たに糸を置いて配色、目出し。
手を抜いた!と言われる可能性を考えると、割に合わない様な気もしますが、
自分が好き、と思える柄はそうは出てこないので、この帯の様にやってしまいます。
元は一つの柄を様々な角度から、モノづくりのエッセンスを加えながら、
自分なりにモノづくりできるのは、なかなか楽しい仕事です。
ちなみに、一番最初のモノは自分はちょこっとしか入っていませんが、
同じ柄にずっと接して、細かく柄を分解して、あーだこーだしているうちに、
最近は完全に自分の柄の様になってしまいました。
でも、まだほとんど社内社外とも、あまり注目されない不思議な柄です(笑)。