となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > > いつもよりも肩の力を抜いて

2015年03月26日

いつもよりも肩の力を抜いて

 

こてこて料理ばかりは飽きもきて、たまにはサラダのみがイイ。
そういう気分の日もあります。

 

着姿も同じです。
たまには、あっさり着姿や、シンプル過ぎるモノづくり、そうしたくなる時もあります。

 

こてこてに混み合った帯。

自分のモノづくりの中では、そんなに作らなくても、気持ちは非常にわかります。

そういう時、作ったのがこんな帯です。

 

FullSizeRender 2.jpg
『仙福屋の八寸名古屋帯/格子』

 

縦と横の線が交わっただけの格子柄。

 

織物ですので、らしさは残しつつ、柔らかな線を出しました。
意匠面では、ほぼそこだけに集中です。

 

配色は1〜2色とのにらめっこ。
ここを外すと、となみが作る意味がなくなってしまいます。

 

そして筬での打ち込みは、いつもよりも少なく。ただ、組織点が崩れてしまわないように、
紋意匠でカッチリと組むように、工夫してつくっていました。

 

結果的に、非常に手持ちも生地感も非常に薄く仕上がりました。
(芯を入れたとしても、びっくりするほどです。)

 

そんなこともあって『紗』組織ではありませんが、ほぼオールシーズン結んでいただけます。
(この色味なので、12,1,2月は避ける方も。それでも、9ヶ月間OKの帯ですね。)

 

この織物は経が空いた時に織りますので、いつ織れるか?
わかりませんが、たまにはこういう帯もとなみ社内で織っています。

 

季節やTPOによってカラフルな帯締めが活躍しそうです。

シリーズ名には、『仙福屋』とある様に、小物屋として立場からのモノづくりでもあります。

タグ:

Instagram

tonamiorimono

カテゴリ

バックナンバー

  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介

となみ帯

Facebook

LINE@はじめました
友だち追加

新着記事

五代目日記2冊目は、こちらです。 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime2/…

今日が2016年の最終営業日でした。この一年、本当にあっという間でした。 年末のモノづくりは抑え気味と言いながら、今年も最後…

来年に力を入れていきたい、襦袢があります。さざ波の様な細かなシボが、生地全面に入った、手触り風合いの優しい白生地を使います。(生…

2ヶ月に1度位の割合で着物姿を撮影しています(前回は月心寺)。今回も本社向かい、徒歩3分圏内での撮影でした。 天候は曇り、たまに…

今年中には間に合いませんでしたが、間もなく完成の帯揚げです。 帯の意匠を使い、帯揚げらしく修正を掛けた図案の段階です。 ここから…

携帯サイトのご案内

QRコード

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...