となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > 『日記』 > となみ探索①展示場

2015年03月27日

となみ探索①展示場

 

最近となみ織物の見学を希望して下さる方が多くなりました。

展示場も含め、社内は受付以外基本的に一般の方、立ち入りはお断りしています。
いまのところ、基本的に問屋等の業界の方専用です。

 

691e0fd1823e0bbd5a2ca5b46369b01c.jpg
通常の展示場

 

昔からずっとこうだったので、ハッキリとした理由があるのか?を考えてみました(笑)。

1,企業秘密が沢山ある。
 →たしかにこれはあります。図案は社内に大量にありますし、紋製作中は新柄も見ようと思えば、
 のぞき見ることができます。素材もそうですし、完成品としての帯も展示場には陳列してあります。
 写真撮られれば、柄をコピーすることもできないことは無いです。

 時々、一般のユーザーの方が(紹介を通じて)来られる例外もあります。
 その時は皆さん着物好きの方が多いので、ずらーと並んだ帯を文字通り目が点で見て頂けます。
 その様子を見ると、入って頂いて良かったな、と思います。

 

2,売るための帯ではなくて、自分用の一本を見つけようとすると、展示場には数千本陳列してあり、
 おそらく相当な時間が掛かります。それはそれでここで自分の一本を探すために、いいウリになりそう。

 毎日、帯を見ていると桐箱から僅かに見える帯の色柄で、どんな帯か99%判断できる様になります。
 (箱からのぞく隙間の写真を撮っておけば良かったです。遠くならないうちにUPしますね。)

 展示場には礼装用、お洒落、振り袖等々の帯が並んでいます。そのため、やはり小売店等のプロの方に、
 様々なコダワリやTPOで選んで頂き、厳選した中からユーザーの方に選んでもらったほうが良いのかも
 しれません。特に、着物入門者の方には。。

 

3,・・・。

 

 

と、3つ目はメーカーとして問屋さんは慣れていても、一般ユーザーの方には慣れていません。
もしかして、失礼なことがあるかも・・・。あるかもです。

 

 

DSC01238-3.jpg
『着物加える特別編』

 

今すぐに難しいのかもしれませんが、帯を美術館的に見て頂ける、
そんな日が年に何日かあっても、面白くなるかもしれませんね。

 

分業制で全ての工程が、となみ本社内で見れるわけではありませんが、
この帯の陳列だけでなくて、糸棚の糸、丸巻きの棚。

 

自分たちは見慣れていて、(非常に)残念ながら新しい感動はありません。
ただ、自分たちがいつもしていことを見て頂き、それに対しての感動や反応を見ることで、
また新たな気持ちになり、日々のモチベーションに。なりそうですね。

 

今のところは入って頂けない場所を時々UPしていきますね。

 

 

 

 

 

Instagram

tonamiorimono

カテゴリ

バックナンバー

  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介
  • 仙福屋宗介

となみ帯

Facebook

LINE@はじめました
友だち追加

新着記事

五代目日記2冊目は、こちらです。 ⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime2/…

今日が2016年の最終営業日でした。この一年、本当にあっという間でした。 年末のモノづくりは抑え気味と言いながら、今年も最後…

来年に力を入れていきたい、襦袢があります。さざ波の様な細かなシボが、生地全面に入った、手触り風合いの優しい白生地を使います。(生…

2ヶ月に1度位の割合で着物姿を撮影しています(前回は月心寺)。今回も本社向かい、徒歩3分圏内での撮影でした。 天候は曇り、たまに…

今年中には間に合いませんでしたが、間もなく完成の帯揚げです。 帯の意匠を使い、帯揚げらしく修正を掛けた図案の段階です。 ここから…

携帯サイトのご案内

QRコード

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...