2015年04月16日
ペーパーヤーンの草履と一緒に博多。
博多へ一年ぶりにやって来ました。
そこに届いた出来たてホヤホヤの草履。
『ペーパーヤーン&南蛮七宝文様』。
単衣と夏草履です。
『真綿ペーパーヤーン南蛮七宝文様(仮称です)』
同じく仙福屋では夏草履として、網代とパナマも作っています。
が、この二つは、素材の質に草履の出来が左右されてしまいます。
良い時は良いですが、そうでない時、妥協したくないので、製作数は安定しません。
特に網代は昔の敷物に使われていて、年代や作られた職人によって、目の細かさ色が
大きく異なります。ですので本当に良い素材を見つけた時だけの製作にすることにしています。
場合によって、一年間全く作らないことも・・・。
説明を書くと、こんな感じ。
真綿草履の夏バージョン、台の天部分にペーヤーン(紙布)を使用し、
足ざわりが良く涼感有り履くだけで気持ち良い。人によっては健康になりそう(笑)、そんな感想も。
また、ペーパーヤーンには撥水汚れ防止加工も施しています。
台巻部分にはダックジュエル。見た目にも涼感を作りました。さらに巻に総紗縫の南蛮七宝を挟み込み、
見た目にもメリハリを。
ちなみに、ペーパーヤーンは北欧産のモノを使っています。
耐久性に優れヒネた色も今のとなみ帯地の地色に寄り添ってくれ、
全体の雰囲気もとなみ&仙福屋らしさも出たように思います。
この草履は南蛮七宝文様を巻に入れたので、当然花緒にも・・・。
ツボ通しの花緒、ツボの色もペーパーヤーンに合わせて。
と、ちょっと特別な夏草履でした。
土曜日までの滞在です。