2015年04月24日
紋で沈めるしぼ織のかたち
お太鼓にポンと鳳凰の柄。
となみ織物で昔に紬地で製作した意匠を今度は『しぼ織』に。
となみらしくないこの柄をしぼ織で作りたかったのと、
その『しぼ』に関しては、しぼを作るための織り、素材(御召緯)なのに、
それを紋で抑えています。
『今までのしぼ』 『今回のもの』
今までと書きましたが、これは御召緯の特長を捉えたモノで今後も使いたい地紋。
右の今回のモノに関しては、柄の表現として、使って行きたいモノです。
特に今回の様な鳳凰が中心に来るものは、地紋まで隆起させると煩い。
そう感じたので、今回は沈めました。それでも通常の帯よりもボリューム感は感じる地風です。
この二つを使い分けて帯を製作することや、一本の中でもしぼを付ける部分と沈める部分、
といった表現が新たにできるはずですので、この帯一本作ることで、『しぼ織』自体の表現力も
上がりました。
自分でも次の柄を考えますが、若手がこれらの地紋を使い面白い新しい帯ができることを
楽しみにしています。
先日もUPした牡丹桜はこの様に咲きました。
見事です・・・。
今年は残しておきたかったので、UPします。