となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

五代目日記 > モノづくり業 > 紋で沈めるしぼ織のかたち

2015年04月24日

紋で沈めるしぼ織のかたち

 

DSC05048.jpg

 

お太鼓にポンと鳳凰の柄。
となみ織物で昔に紬地で製作した意匠を今度は『しぼ織』に。

となみらしくないこの柄をしぼ織で作りたかったのと、
その『しぼ』に関しては、しぼを作るための織り、素材(御召緯)なのに、
それを紋で抑えています。

 

IMG_4018.jpgDSC05049 (1).jpg
『今までのしぼ』                   『今回のもの』

 

今までと書きましたが、これは御召緯の特長を捉えたモノで今後も使いたい地紋。
右の今回のモノに関しては、柄の表現として、使って行きたいモノです。

 

特に今回の様な鳳凰が中心に来るものは、地紋まで隆起させると煩い。
そう感じたので、今回は沈めました。それでも通常の帯よりもボリューム感は感じる地風です。

 

この二つを使い分けて帯を製作することや、一本の中でもしぼを付ける部分と沈める部分、
といった表現が新たにできるはずですので、この帯一本作ることで、『しぼ織』自体の表現力も
上がりました。

 

自分でも次の柄を考えますが、若手がこれらの地紋を使い面白い新しい帯ができることを
楽しみにしています。

 

 

 

先日もUPした牡丹桜はこの様に咲きました。

見事です・・・。

 

今年は残しておきたかったので、UPします。

DSC01888.jpg

 

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