2015年05月09日
次はこの二つ。
帯の柄を着物にそこまで詳しくない、
ただデザイン関係の方に見て頂く機会が最近とても多いです。
そこでは、典型的な和柄に関しては『素敵』で終わりますが(『古臭い!』ではないので有り難いです)、
シンプルなモノ、例えば裏無地に近いシンプルなものなどは、『洋に持って行きたい。』
と、かなり真剣に言って頂けます。
常にそこには『帯だけでは勿体無い』とい気持ちが有るようです。
(帯屋としては微妙なところもありますが・・・、喜んでいいですよね?)
コラボ的な話も頂いていますので、どう進むか分かりませんが、
一生懸命モノづくりを続けてして行きたいと思います。
帯揚げへ
自分たちもその『帯だけでは勿体無い』部分も感じる所が、確かにありますので、
少し前から、和からは離れない程度で、帯揚げの意匠にもしています。
以前製作した『上品綟』の意匠を使った帯揚げです。
帯揚げの常識に近づけるのではなく、敢えて修正せずに帯の意匠のまま作りました。
そのため、その道のプロ?からは常識外なところも多く、どの方面から見ても面白い帯揚げに
なっています。使う人にとって興味深いモノに仕上がればそれで充分ですが、作り手からの
評判も良い越したことはないですよね。
次は・・・
今、予定しているのはこの2つの柄。
元は両者とも紹巴織の裏地意匠です。
シンプルな上げ方にはなっていますが、その分配色のメリハリが活きやすく、
思い切った配色で行く予定です。
ただ、問題が一つ。
夏物なので今から型を作って(写真はその元となる図です。←帯そのままです。)、
配色をして、染めに入るのでどの時期に上がってくるか?
寒い間はどれだけ頑張っても配色が多少抑え気味になるので、思い切ってするには、
暑い日がせめて一日は必要です。。。
救いは生地は用意済みなので、なんとかなるかな〜。