2015年05月19日
しぼとしぼの間。
まだ、経錦に入れていない毎日が続きます。
次のモノづくりに掛かろうとすると、次にしたいものではなくて、
今までやっていたことについて、良いイメージが沸くことが多いです。
それで次に取り掛かれない。。。
今回もそうなるとおもいます(笑)。
今までやってきた帯というと、このしぼ織。
裏無地を付けて『袋帯』なったばかりものです。
以前も書きましたが、丸巻き段階で見るモノと裏無地を付け袋帯となったもの。
月並みな表現ですが、すごく良くなります。
(今まで平面だったのが、フワッと温かな空気を入れ立体的になった様な・・・)
さらに、芯を入れると魂がこもり、風合いも柔らかく、より絹が感じられます。
今回は、この帯のしぼの間と間。
墨黒に見える部分ですが、
ここの地紋に関しては、紋を使い糸でしぼが起きてこないように押さえています。
その部分とグレー・グリーンのしぼ部分。
よく考えてみると、このしぼ有り、無しの2択ではなくて、もう一つ選択肢を作ることができれば、
見た感じ、光の加減での陰影にもう一つ表現を加える事ができそうです。
この柄ではハッキリとした色でハッキリとした地紋で良いです。
今後作るモノとして、やわらかな色味の中に段階を付けたしぼ織、
そんな表現も出来なくはないのかな?
物凄く漠然としたイメージの話ですが、これができると、モノは作りやすいです。
これらのため、もう少し経錦に入るのは先になりそうです・・・。