2015年05月28日
(襦袢ですが)モノづくり過程を並べる
去年から特にお気に入りの夏単衣(動く人は通年を通じてOK)襦袢地です。
『南蛮七宝文様/夏単衣+α襦袢』
会社の向かい『となみ丸』にこうやって陳列をしています。
この生地、ただの色違いの様に見えますが、実はちょっとずつ性質が違います。
そんなに大したことではないですが、この襦袢ができるまでの、
モノづくりの変遷ショートバージョンです。
まず、一番向こうの『白✕白』。この生地で一番最初に作った南蛮七宝襦袢地です。
色も生地も、誰にも文句をいわれることのない、夏にぴったりお襦袢です。
次に、一番手前『白✕碧』。
この生地を染める際、襦袢屋さんに夏物は(透けるので)こんな濃かったダメですよ(売れませんよ)。
と反対&止められた色味です(笑)。今までのモノからすると大変気持ちはわかりますが・・・。
そんなことなかったです。
写真のモノは試作で、去年実際に完成したものは『こんなのが欲しかった。』と言われ、
驚くほどの評判をいただけました。(完売です)。
もちろん反抗心みたいに世間に無いものを。と思って作っているワケではなく、
『着てみたい!』と感じてもらえる様に、できるだけ先回りして作ろうとした結果だと思います。
そして、真ん中は今年の色。
白とアイボリーに少し茶を入れた色味のモノです。
こちらは洗えるようにしています。
自分の洗濯機で実験を繰り返し行いました。
『ここまで洗ったらアカンやろ』と心のなかでは思っていましたが、
全く問題ない生地感です。
実験の様子はこちら⇒http://www.kyo-tonami.com/godaime/2015/03/post-2071.html
できた完成品をポンと陳列するのはとても簡単ですが、この場所ではモノづくりの試行錯誤を
過程と共に感じていただいて、楽しんで頂ければいいかな?と思っています。
スタッフも自分の身になった体験談を話せるようにと、一生懸命モノづくりを頑張っています。