2015年06月30日
蝶々に手をかけてみました。
ある着姿を見ていて『帯にしたい。』モチーフを発見しました。
(とは言っても、帯としては全く珍しくないモノです。)
もし着姿の写真を見ていたら、こうは思わなかったかもしれませんが、
動きのある着姿は、今でも頭の中にくっきりと残っています。
(しかも着姿自体が楽しそうでした。)
今は、その残像を形にするために、この神坂雪佳の『蝶千種』を使い、
イメージを帯柄へ、具体化していく作業をしています。
自分の作る最終の帯からすると、輪郭程度のイメージしかありませんが、
頭から着姿の輪郭が無くならないうちに、やってしまいたいので、
ちょうど本袋も一柄は紋彫り中なので、集中してできそうです。
となみ織物でも、『蝶々』モチーフの帯意匠は相当たくさんあります。
過去の図案帳を見てると、振袖用から訪問着用等々、全図案の十数%は蝶々?かも。
と、それぐらいのめじゃーなモチーフです。
ただ、ここ数年は年に1,2柄あったらいい方で、パタと止まっています。
わたしも数年間で2柄ほど作りましたし、その意匠は蝶千種からですが、
蝶々をあまり好きで無い方を意識して、蝶々は控えめにしていました。
前述の素敵なお太鼓の着姿を見たため、今回は控えめの蝶々ではなくて、
全面にドンとした帯を作ろうとおもいます(反対は多そうですが・・・。)。
段々と並行して色んな仕事入ってきました。
毎年の傾向からすると、こういう時に限って風邪ひきそう(笑)ですので、
気をつけます〜。