2015年06月03日
定番の御召作り。
一箇所に留まってしまいそうで『定番』という言葉はあまり好きではありません。
が、『仙福屋の御召』に関しては、敢えてそうなっていいと思っています。
世の中に着物地が減ったといっても、まだまだ選択するモノは沢山あり、
その中から最適な一枚を選ぶのは、楽しいですがなかなか困難です。
そんな時に初めて手に取る着物として、もしくは手持ちのほとんどの帯に合わせ
ることのできる着物として、定番は必要だと思います。
先日紹介した『Kilim菱』(一番左)。
今日は他の2色が上がってきました。
今まで製作した御召の柄は30ほどありますが、こうやって全ての柄に
別配色を作ります。ものによっては8色、少なくても4色。
いつもは新しいモノ、面白いモノをイメージしながらのモノづくりですが、
この時ばかりは、無数の色糸から柄とケンカしなさそうな色を選び、見本で織って、
ひたすらピンと来る色を探す、そんな静かなモノづくりです。
となみ織物の着物といえば・・・。
段々と定着してきましたので、ここはこれからも堅実にやっていきますね。