2015年06月10日
なにがウリなんやろ?
昨日書いていたようにバッグの工房へ打ち合わせに行きました。
ここで行かないと、間に合わない、そんな切羽詰まった感もありましたが、
なんとか上手く行きそうです。
そんな帯地を使ったモノづくりですが、なぜ始めたか?
というと。。。思い出すとこんなところです。
自分たちの作るものを少しでも身近にしたい、
折角の柄、帯だけでは勿体無い、
和柄の洋への挑戦、
帯とお揃いの小物への要望。
帯地が美しいから。などなど
ほぼ0からスタートして今では毎年そこそこの売上があり、
形にも定番ができたり、Webにも並べたりと、そこそこ順調です。
では、自分たちが帯を使い製作したものは何がウリなのか?
社内で打ち合わせをしている際に、話題になることがあります。
ちなみに、となみ織物でも昔から帯地を使ったバッグは作っていました。
(自分が会社に入った当時。)
これは思い出すのもイヤですが、どこにでもある草履バッグセットの生地を
ただうちの帯地を使っただけのものです。
なぜ、うちが作っているんだろう?というモノだったので、
残っていたものは全て倉庫に封印して、積極的な肥やしにしました。
そこから考えると、今製作している職人さんには、
長い間うちの帯地を裁断しては縫製して形にしてと、(失敗も経て)
こちらの生地の特性を掴まれています。
昔は実際はどうだったのか、詳しくは分かりませんが、肥やしになった製品を見ていると、
何かが足りない様な感じを受けます。おそらくは、どこにでもあるバッグや草履の形に合わせて、
帯地を裁断⇒縫製したのかな?と感じます。
今では、時間が掛かりましたが、帯地が活きることを一番に形を決め、裁断し、
特性を掴んだ方に、縫製、製作してもらう。それが出来るようになってきました。
この辺りが一言で表し難いですが、うちの小物のウリだと思います。
先日唐長さんへお邪魔して、当主の口から数多く出てきた『美しさ』。それにも繋がるのかな。
簡単に使えそうな言葉ですが、『本物の』というベースがあって使える言葉ですので、
それに見合うモノをキッチリと職人さんと寄り添い合って、製作していきたいです。
一つの帯地でお太鼓を抜くように裁断するので数は取れず、沢山同じものは作りたくないので、
小ロット、もちろんコストに跳ね返りますが、それでも『美しい』と言われるものを作りたい
ですね。
Facebookでもバッグを時々よりは多くUPしています。
これからは、ある型の中の単なる柄違いと見るのではなくて、帯地と革やダックジュエルを使い、
コーディネートした意匠(作品は重いかな?)として、これからは紹介していきたいと思います。
今日はこの流れでバッグをFacebook上にUPしようと思っていましたが(昨日もバッグでしたし)、
小田巻きの新色が上がってきましたので、それと帯を合わせて登場させる予定です。