2015年06月11日
色々出てくる名古屋帯。
名古屋帯の要望を頂いたので、(九寸と八寸帯)帯の山に囲まれながら、帯を探していました。
(となみ織物の名古屋帯というと)どこで聞いても、あまり印象のない様な返答が返って来ますが、
相当むかしから製作しています。
もちろん比べ物にならないほどメインは袋帯ではありますが、袋帯と比較して、
小回りが効くので、ある着物屋さんのオリジナル柄を作ってみたりと、結構面白いことを
している帯でもあります。
そんな帯たちに囲まれて、仕事をしていましたが、『そうそう、あったあった。』と
そんな昔ではないのに、作ったことを忘れていた帯も出てきます。
たとえば、このベースは総紗縫の機で織ったサイコロの帯。
『さいころ/総紗縫名古屋』
実はこの帯が『総紗縫/黒』の元になっていたりします・・・。
たぶん、社内は誰も知らないかも。。。
図案・紋を作り、試験を取ってと、袋帯を作るのと、どこも変わることはないのですが、
それでも、少し遊びながら、生地に実験をしながら作ることができます。
自分のしなくては行けないモノづくりは沢山あるので、今はここには力が入れれない。。。
といった状態の時に、関わると、面白いものができることがあります。
他にも、かなりシンプル紬の名古屋帯があります。
経糸の関係で織ったモノで、数も揃っていませんが、一つ一つの帯はおしゃれです。
こういうモノは仙福屋に並べても良いかなぁ、と現在画策中です。
取り敢えず、秋単衣が欲しくなる、そんな時期には、仙福屋Labo
(となみ丸)に並べていこうと思っています。
さいころ帯は一年に一人、好きかも?と言っていただければ嬉しい帯です。