2015年06月13日
本袋のモノづくり進行中
コツコツと積み上げながら製作中の本袋。
よく携わる紹巴織、総紗縫、しぼ織とは根本的に異なる織物です。
裏を同時に織る意味では、(今はなき)『秘錦(ひごん)※』に似ています。
※ご存知の方もおられると思いますが、タレがまでが本袋で後は一枚ものの帯。
秘錦のモノづくりの場合、両手両足を縛られた気持ちでのモノづくりです。
これは?⇒織れない。あれは?⇒できない。じゃこっちは⇒キズが・・・。
ただ、それが大変だったしもうイヤかと振り返ってみると、実はそうでもなく(笑)、
帯の製作自体が元々制限があり、その中の試行錯誤が結果『美しいモノ』を作るための
要素だったりしますので、この制限付きモノづくりも悪くありません。
今回の本袋は、それよりも自由度があります。
そのため、まず最初の柄は敢えて制限度がMAXだった
秘錦の柄リメイクから敢えて入っています。
それ自体はほぼ紋はできたので、紋堀りが終わり試織となれば、
紹介していきたいますね。
他のスタッフは秘錦つくりの際には、ほぼタッチしていませんでしたので、
紹巴織や総紗縫からの本袋アプローチになります。
自分の場合は、その通常アプローチの他に、秘錦からのアプローチも役に立つはず?
ですので、その辺りも含めてちょっと変わったモノづくりも出来ると思います。
秘錦リメイクの帯が上がれば、
次は『海路/雪佳本袋』を主としてモノづくりやっていきますね。