2015年06月16日
一番最初の小物作りから・・・。
仙福屋でも根強い人気の懐紙入れ。
よくよく考えると懐紙入れが、一番最初の仙福屋の小物作りです。
初めはプレゼント用として、ホントのハギレを(変な表現ですが)使って製作。
良い評判を頂いて、製品として現在に至ります。
そんな一番最初のハギレの時からでも気を付けていたのは、
『帯』としての美しさです。
もし、ギリギリこの懐紙入れが作れる尺のハギレがあったとしても(勿体無いと思っても)
帯としての美しさが完成した時の懐紙入れから、見えないとなると、
そのハギレは懐紙作り用としては、全く使いません。
と、試作やプレゼント段階からして、そんな状態でしたので、
現在でも、その考えは懐紙入れ⇒バッグ、もっと帯地としては小さな面積の花緒でも
同じ考えで通しています。
機能面からすると、もっと優れているものは他の素材、
たとえば化繊等でそう難しくなくできると思います。
となみ織物が織り、仙福屋が製作するモノに関しては、
そういった部分も片目では意識はしつつも、美しさ、持った時の満足感、
そこを大事にしていきたいと思います。
今日、懐紙入れに使う帯地を選択しながら、そのように考えていましたので、
形になってできるのを楽しみにしていて下さい。