2015年06月20日
キズモノ/普段見せるモノではありませんが。
今日は、なかなか普段見せることのない、いわゆるキズもの話です。
市場には出ませんが、社内では一杯無いものの、メーカーですので、
モノによっては、そこまでも珍しいものではありません。
今は小物などがあるので、一部はそういうものに使い、また織組織の資料として
ずっと保管するモノになることもあります。
そんな意味では重要なモノです。
ただ、モノづくりをしている立場なので、キズや直せないモノを実際に見ると、
慣れることは無く、ショックなものです。
(先日UPしたばかり、ですが・・・。こういうこともあります。)
写真はそこの部分だけ、ロット違いの緯が通って段になったものモノです。
仕立ての際、生地を裁つ位置で出ないこともできますが、反物で納めますので、
当然この生地はキズものとなります。
帯の場合で4m以上、着物で13m以上、全く何も無く織上げていく、
奇跡とは言いませんが、それだけでも充分素晴らしい技術です。
これに複雑な織物の場合は、他にも気を配って行きますので、織り手さんには
本当に頭が下がります。