2015年09月11日
No,0
【水花(すいか)No.0】
今日、この帯の本仕立てが上がってきました。袋帯の場合、まず①表面製織⇒②裏面⇒③仮仕立て⇒④仕立て。を通って結べる『帯』となります。お店に通常並ぶのは、③の段階。写真は④の段階、帯芯をいれた状態です。
殆どの場合、(となみの展示場でもそうです)③の仮仕立ての段階の帯を目にすることが多いですので、帯メーカーだといっても、その比率は999:1くらい。その帯芯を入れると一枚生地が挟まることもあって、僅かに帯の表面に立体感がでます。見た目的にはほんの僅かかもしれませんが、本当に最後の仕上げで魂のようなモノが帯にこもり、仕立て前とは印象が全然変わります。そんなこともあって、思わず写真を撮ってしまいました。
この帯シリーズには、全てシリアルナンバーが入ります。写真の帯は元々の作品の作者に結んで頂くので、特別にNo,0を入れています。まずは京都の大丸で展覧会(9月16日〜)をされますので、そこでこの帯を結ばれるかもしれません。お互い初めての試みです、これからも続けていくコラボで面白い形に進化していくことが、とても楽しみです。
次の柄にも取り掛かろうとしています。それも随時、紹介したくなる作品を元にしています。楽しみにしていて下さい。