2015年09月24日
ピンクを印象的に使った横段の帯。試職です。
休み明け、ある打ち合わせから出てきた帯(ちょっと長めの試験織)を元にしてモノづくりした帯が上がってきました。京都の本社展示場に、『となみらしくない』帯シリーズを集めたコーナーがあります。そこ中にある、ある帯が次のモノづくりの候補に上がりました。自分の中には持っていなかった色柄でしたので、ちょっとした迷いも含みつつ、そこから自分なりに紋修正をしながらの製織です。一から作るのではない分、大変な部分、気を使う部分もあります(笑、それはまた改めて)。
配色を変更する前ですので、見る人が見れば、『どの柄が元になったのか?』と今の段階では確実にわかります。元々図案は柄丈(紋丈)が長い意匠で、そのお太鼓の中心部(一番華やかな良いところを)取り除いた、横段の柄です。帯の一番大事であろう部分を除いた帯、というちょっと変わった意匠作りを取っています。
まず紋のおかしな所がないかのチェックをこの段階で行なって、次の配色に関してはここからごろっと変更する予定だったのですが、現状もも周りの評判が上々です。一つの選択肢として残しておいて、次を探すのもありかな?と思っています。
この、ある打ち合わせから出てきた話は多岐帯に渡っているので、あれこれと色々な試作を作ることになりそうです。