2015年10月09日
紬〜。
明日から会社は(出張組をのぞく)一応の三連休です。職人さんや工房はほとんどがお休みですので、モノづくりが止まります。今は、それが惜しいくらい、並列してモノづくりが進んでいますので、止めておきたく無い、です。近々、『おっ面白い!』と思って頂けるものが、今年の終わりに向けて、連発で上がり始めるので、楽しみにしていて下さい。
帯や着物づくりも同じ、小物も同じ、まずある形を決めて、そこに具体的な柄や色を考えていく(たまに反対もあります)。のが、大まかなモノづくりだと思います。今の状態は、形が先にドンドン出来てしまって、まだそこに具体的なモノが追いついていないので、最近は追われながらのモノづくりになっています。『何かないかなぁ?』と煮詰まるよりは、遥かに精神的に良い状態です。だから、この休みはできれば欲しくない〜。そんな状態です。
ですので、できる部分は進めていきます。また形が先に決まっている部分は、本当は中身も一緒に作って、完成させて行きたいのですが、それが難しいので、まず試作を作っています。何か形がないと、最悪の場合イメージが崩れてしまって(忘れてしまうことも・・・)、結局作るのを止めてしまうこともあります。
そんな見切り発車的に、糸使い等の実験を繰り返して形になったのが、この紹巴織×紬を南蛮七宝文様で織ったモノ。
以前も書きましたが、試作を作るときに『試作だから・・・』と面白くない柄でやってしまうと、潜在的には素晴らしいモノを持った新しい技法でも、陳腐に見えたりします。そのため、試作ですが自分のお気に入りの柄でやるのが一番と思っています。だからこの柄。
まだ、ほとんど見本に毛が生えた位しか形に出来ていませんが、この紹巴織×紬という素材は、発色や風合い、絹なのに絹の良さを持ちつつある耐久性など、ホントに面白いと思います。しばらくどっぷり紬素材と織組織の関係性にハマりたいと考えていますが・・・、今週はそこまで出来ていません。来週もバタバタしそうだしなぁ、とこれも忘れてしまわない、熱いうちになんとか、まずは形にしたい、モノづくりです。