2015年10月22日
バランス感覚も大事。尖ったところも大事。使いやすさも。
先日、唐長さんとの打ち合わせで見せて頂いた柄を今作っています。その柄というのは、南蛮七宝文様の着尺や無地っぽい着物に合わせることを意識して選んだモノ。シンプルで、奥行きと文様自体に力強さを感じるもの。さらに、できればお太鼓姿から、品も漂ってくる。そんな帯です。こう書くと難しいですが、実際も難しいです(笑)。
自分でデザインから製作するのとは違って、文様自体はほとんど触らず、色、織と素材の組み合わせで、イメージするモノを作る。たとえば、色だけでも極まれに『使う色少ないから配色は楽ですか?』と聞かれることもありますが、皆さんの予想通り(笑)、ごまかしが効かないのでとても難しいです。
今の柄も、意匠図自体はほとんど完成しましたので、次は色。着物の色も沢山ありますので、他の色とケンカしないようにしつつ地色を作り、織りの表情が出るように、今回は紬で色づけし、箔を使って品を出そうと思っています。それらがバラバラになってしまわないように注意して意匠図を作りましたが、さてさて配色はどうしょう?というのが今日のところのモノづくりです。
こういう色合わせで一色は試験を織ってみようと思っています。