2015年10月30日
ほぼお任せで注文を頂いた着物の納品です(男物)。
日頃から大変お世話になっている方の着物(男物)が仕立て上がってきました。『基本的に全部任せるし、色は黒、グレー系で。金額はだいたいで良いし、あとでざっと教えてね。』そんなザックリとした注文です(笑)。
ご自分で色を見て、生地を触って、顔に合わせて選ばれる訳ではないので、こちらで顔を思い浮かべて、その方の雰囲気を考え、着て行かはりそうな場所も想像し、最後にご要望の色に合わせて、生地選びとコーディネートを行いました。
『左から襦袢、着物、羽織』
ちなみに、前回もお任せ頂きましたが、その時は全体西陣御召でしたので、今回は違った産地の生地にしようと、羽織には泥大島の無地(ほぼ黒です)、着物が綿薩摩(東郷大島)。を選びました。おそらく、この二つはイメージ通りだと思います。ただ、『ちょっと遊ぼ。』と思ったのが中の襦袢。綿襦袢(東郷)でカラフルな横段のモノです。シックな南蛮七宝文様襦袢(坪金)をお持ちなので、敢えて遠い感じのモノを選んでいます。
ある程度枚数が増えてからは、自分の着物を選ぶ場合、①面白そうな生地やし、とか②新しい織り組織できたし、とか③今まで着たことのない所の織り手さんのやし、と通常とは違った基準で選ぶようになっています(笑)。さすがに依頼されたものに関しては、そんなことはせず、自分のモノの時の何倍(何十倍?)も気を使います。
ですが、その人の雰囲気を見る勉強にもなりますし、もっとこんな感じのモノを作れば、次面白いかも?と色んな気付きをもらえますので、このコーディネート依頼され業も、楽しくなるまでやってみたいと思います。
次は、『超入門用をお任せします。』と女性の方のも言われていますので、一応信頼さている様ですのですね(笑)。
モノづくりしながら、こちらも頑張ります〜。
気に入られるかは判りませんが、気楽に着るための羽織紐はプレゼントしようかな?と思っています。