2015年11月03日
大内桐/目出し4色
Facebook上の反応を見てみたいと思い、珍しく先にUPしてみた『大内桐文様』の目出し。
グレー濃淡、おそらく帯としては地味と言われる組み合わせです。UPしたのは一色ですが、実際は下の感じで4色系統を変えて目出し(試験織)を取っています。柄の出方や着姿の顔を主に考えると、一番上と2番目。それを少し修正すれば帯として、完成に近いと思います。(それはそれで進めつつ)UPしたグレー濃淡も、袷帯ではあまりとなみに馴染み無い、無地に近い帯として使い方を提案していきたいと思います。総紗縫で近い提案が出来ているので、袷の帯でも似た感じが出来るのでは?と考えています。(好きな人には好まれそうかな?)
当初このモノづくりは南蛮七宝文様シリーズの派生の一つと考えていました。例えば南蛮七宝文様の着物に合わせる帯を想定。
となみ織物でメインの紹巴織に紬糸を足した織組織を作っているうちに、軸足は当初通りでも、さらなる広がりを感じましたので、もう数柄文様を足してい行ければと思います。
意匠と糸使いは本当にシンプルの極みなので、できること、工夫は限られているように見えますが、実際はその中から飛び出ようと色んな工夫をして、試験を取ったり、配色をトコトンまでやり切ることができるので、紹巴織の土台部分が広がりはじめている気がします。この生地は小物にも応用が利きそうですので、普段持てるもの等にも使えるように、まずは帯づくりですが、さらなる工夫を重ねていきます。