2015年12月07日
えらく先に見えるようですが、あっという間です。
来年の中盤以降に形になるかな・・・、と打ち合わせを繰り返し製作中を始めました。まだモノではなくて、こんな雰囲気の図柄、織りはこんなイメージ、色はここまでに抑える?素材は・・・、等々、意見を出し合っている状態です。となみ以外に1社と一人が加わる、計3つの出自を持ったモノづくりですので、いつもとは空気感の異なるコラボです。
ものづくりをする人がたくさん集まると、大概はまとまらない、立ち消えそうとか、上手くいかない、とマイナスな意見を言われることが多いので、そんな声に疲れないようにしながら、同じ方向を向けるように、ベース部分を作る打ち合わせには入念に時間を取り、考え方の方向性を合わせています。今回に関しては、基本的にとなみが中心となりますので、ベースの部分を議題にのせることはします。たとえば、一つの方向性として、こういう帯の感じをベースに、デザインを考え、帯を作る、着物を作る、それを意識しながら全体の調和を整えていきます。
【作楽】
全員がとなみ帯の限界を知っているワケではありませんので、この帯だけで言えば、紹巴織の限界の細かさを見てもらえます。そこから、『じゃ、どこまでのデザインができるのか?』その技法をベースにデザイン、打ち合わせを繰り返し、最終一本の帯になるまで詰めていくことになります。←頭で考える理想形は・・・。
ただ、モノづくりをしている立場集まると、そう簡単に行かず『じゃ、ここまで表現をベースにやろうか。』といきなりハードルが最大限のところから話が始まって、次はもっと細かな表現がしたい。限界は既に決まっていたはずの話なのに(苦笑)、軽く超えてしまって『もっと細かく表現できるようにどうしたら良いか?』。すでにそうなりそうな気配が出ています・・・。
こうやって作るモノづくりですので、非常にやりがいがあります。魅力的なシリーズにするためには、他にもやることは沢山あります。ただ、作るほうが興味を持って出来るものでないと、ものにはダイレクトに響きます。多くのスタッフが関わるモノづくりですので、予定調和し過ぎず、意欲的なモノになるように、モノづくりに入って行きたいと思います。