となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2015年12月11日

まわた、草履、喪

 

価格は、世間にあるモノからすると、おそらく桁が変わるであろう『仙福屋の喪の真綿草履』。製作を初めてから切れず継続して注文を頂いています。セットと考えて作った【総紗縫をベースに作った喪の帯】も同じく、一つの経糸を織り切り次第終了と考えていましたが、数は多くないにしても、また新たに経糸をかけて織っています(それは後日紹介しますね)。

L2020116.jpg
仙福屋の真綿入り草履/喪

 

この草履を最初に作るとき、あるスタッフからは『(履く機会は少ないから)作るとしても真綿まで要らないのでは?』()内は表情から強く伝わってきました(苦笑)。その意見は世間の相場から見ると大変よくわかります。ただ、お客さんからは『真綿草履をしばらく履いた後、前のには耐えられないし、戻れない。』と言われることが多く、喪に関してはやってみないと分からないものの、耐えらないは人は少しはいるであろう、と思って製作しました。

 

ちなみに、花緒には総紗縫の帯地。台のダックジュエルに合わせて、そのためだけに特別の意匠を作り織った帯地をつかっています。花緒ですので、(バッグとは違い)生地はあまり要りません。結構注文を頂き製作しているのに、帯はまだ一本も使っていません。わざわざ帯じゃなくて花緒の生地のために・・・。と、それが勿体無いと指摘されれば、なかなか反論しにくいですが、完成した草履の花緒を見れば、やってよかったのは間違いなかったです。

 

どうしても、喪の草履は登場回数が限られ、普通履きのモノよりはその分痛みにくいです。また、ダックジュエルの耐久性もあるので、年中使えるオールシーズン仕様だとしても、喪用で一生使って頂ける、と言っても言い過ぎでは無い草履です。

そんな喪の草履、実は自分では、どうオススメしたら良いのか、まだ分かっていません。今日話題に出たこともあったので、、一度文章にしてみました。

 

 

興味のある方は仙福屋で是非。
 ⇒http://www.senpukuya.jp/products/detail.php?product_id=1297

※製作時間。
 少々混み合ってきましたので、通常40〜50日の後のほう、50日程度でご納品可能です。

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