となみ織物の五代目のブログです。『帯』や『織物』を作るメーカーですので、内容はモノづくりが中心になっていると思います。自分で読み返して結構納得することもあります。

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2016年01月18日

雪が降ると防寒草履に注目が・・・。

 

京都も今夜から雪という話が・・・。
今、出張へ出ているスタッフは関東地方が多いので、覚悟をして出る北海道や新潟と違って『ほんまに大変です。』。そんな報告が来たりもしています。気をつけてくださいm(_ _)m。

 

普段、雪が降らない地方に降ると、人気がでるのが防寒草履。何十センチと降ってしまうと、全く役に立ちませんが、それでも雪の溶けた道路を歩く場合や少々の雪であれば、必需品です。帯メーカーとしては『雪が降ったので(雨が降ったので)履くものが無くて、洋服にしました。着たかったのに・・・。』と言われるのは辛いですから、作り続けています。

 

仙福屋ブランドの防寒草履、冬になるとFacebookでも時々UPしていて、この前上げたアヴェマリア楽譜の防寒草履。

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/楽譜/防寒草履リンク

 

とてもいい評判を数多く頂いています。他にも少しカラフルなものとか、作る/作ったときにはちょっとやり過ぎたかもしれない・・・。というようなモノから出て行っている様な気がします。やはり雪でも、外に出て見せたい!と強く思うものの方が良いのかもしれませんね。

 

当初、この防寒草履も、全く無地のカバー、花緒も同じ。そういうものを仕入れていましたが、実用面では問題なくても、やっていて全然面白く無い。そんなこともあり、となみ社内では当たり前のようになってしまった(苦笑)、帯地にコーティングをして製作をしています。周りを見ても、(数年経っても)実用化されているところは殆ど見ませんし、やっぱり難しいんだと職人さんと自画自賛をたまにしています(笑)。

当初は、織組織に応じて、また発色ができる限り維持できもの、さらに持った際の厚み。裁断、縫製等の加工が困難にならないもの。
ということで、試行錯誤して出来たものです。今でも織組織には制限があって、できないモノも中にはありますが、完成度はとても高いです。←とういうことを社内にはほとんど伝えていませんので、『①冬が来て、②雪が降り、③この防寒草履が人気になって、④いつ上がってきますか?』と言われる度に、言おうかな、と思います(笑)。

 

モノづくりはできる限り苦労話ではなくて、前向きに。こういうことが出来るようになったから、どんなもの作る?そういう風にしたいと思っています。

 

 

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